会社設立 freee で合同会社を設立しました
合同会社プロ生を設立して1年が経過しました。会社設立の手続きや法人の銀行口座を作ったときの話などを思い出しながらまとめます。freee を使いましたが、広告記事ではありません。
以下の内容を予定しています。
- 会社設立 (この記事)
- 銀行口座開設
- クレジットカード作成
- Apple Developer Program 法人アカウント作成
合同会社プロ生
まず合同会社プロ生の情報です。
- 設立日: 2016年1月4日
- 資本金: 100万円
- 代表社員(経営者)1名のみ
- 役員報酬 0円(給料なし)
- 健康保険・厚生年金保険適用なし
- 主な事業: ソフトウェア開発、キャラクターグッズ販売など
私の場合、別の会社に勤めながら会社設立しています。自社では、従業員を雇わない・役員報酬なし・社会保険に加入しないようにして、煩雑な事務や手続き作業を省いています。その上で、以下の情報も参照してください。
設立費用
設立までに実際にかかった費用です。
- 合同会社の登録免許税: 60,000円(資本金の1,000分の7、満たない場合は6万円)
- 会社の印鑑の作成: 3,950円
- 定款の電子認証代行: 5,000円(freee 利用)
- 個人の印鑑登録証明書の発行: 300円
合同会社は株式会社より安く設立できるのがメリットのひとつですね。Apple、Amazon, Unity Technology など外資系の日本法人は合同会社が多いイメージです。
設立直後にかかった費用です。
- 登記事項証明書交付申請書と印鑑証明書交付申請書 交付手数料: 2,850円(4通と1通分)
会社設立 freee
会社設立の手続きは「会社設立 freee」を利用しました。「無料で会社設立する」とありますが、会社設立自体は無料でできません。株式会社と合同会社の設立に必要な書類作成が無料でできます。電子定款の代行依頼が5,000円です。
会社設立に関して少しは知識が必要ですが、大まかな情報をネットで調べれば問題ありません。freee の回し者ではないですが、会社設立 freee は、Web で必要な書類を作成できて、提出場所も教えてくれるので超便利でした。
会社設立 freee では、大きく分類して準備・設立・その後とステップがわかれています。サイトでは入力しないと次のステップに進めず何があるのかわからないので不安ですが、適当に入力して先に確認してしまえば OK です。
設立前の準備
freee を利用すると事業内容や決算期などの項目を入力すれば、定款や登記書類が PDF としてダウンロードできます。
事業内容
事業内容を決めます。実はプロ生の場合、大手 IT 企業の事業内容から文言をコピーしています。freee では、業種から文言を選ぶこともできます。
事業内容の見本や、実際の定款での事業内容は Web 検索するといろいろ見つかり参考になります。事業内容を修正するとなると、また手続きや費用が必要なため、今後するかもしれない事業も含めておくと良いです。
決算期
決算期を決めます。プロ生は、1月1日~12月31日です。10月~11月ぐらいから設立を構想していたので、設立日を1月4日に計画し(法務局の開庁日は1月4日から)、期末を12月末日としました。
決算期はいつでもいいですが、設立日から遠い日に設定しないと、設立後すぐに決算になってしまいます。また、期末が末日である必要もありませんが、一般的に支払い等の処理は末日締めが多いので、末日にしないと決算処理が若干めんどうになりそうです。
印鑑
個人の印鑑証明書が必要です。あらかじめ用意しておきましょう。
また会社の印鑑も必要です。一般的に実印・銀行印・角印の3種類ありますが、1個でも問題ないです。プロ生では、実印兼銀行印用と角印の2種類を4,000円ぐらいで作って使っています。
その他の準備
上記のほかに次の内容も決めます。
- 会社の名称
- 会社の住所
- (合同会社の場合)代表社員と、出資金額
- 資本金
- 公告の方法
設立の手続き
設立の手続きを進めます。
定款の認証
freee では、司法書士に定款の電子認証を5,000円で依頼できます。メールでやりとりし認証済みの PDF ファイルを受け取り、 CD-R に焼いて必要書類と一緒に提出することになります。
資本金の入金と証明書の作成
資本金を個人の銀行口座に入金し、その証明としてコピーを印刷して用意します。
私は、三井住友銀行で通帳がないタイプのネットバンクを利用していたので、入金明細の印刷用ページを印刷しました。「振込の入出金額や振込人と日付」「口座名義」「銀行名や支店、口座番号」が必要です。
一応、会社設立の流れとしては定款で定めた金額を入金するので、入金日は定款の認証後の日付になるはずです。ただし、法務局によっては日付の順番を問わないようです。
登記書類の印刷
freee では、登記書類がダウンロードできるので印刷しまとめます。
※ ブラウザーによっては書類の PDF が正しく出力・印刷できていないことがありました(罫線等が印刷されていませんでした)。ブラウザーの PDF 機能ではなく Adobe Acrobat Reader を利用するのが確実かと思います。
- 登記申請書
- 登録免許税納付用台紙
- 就任承諾書
- 代表社員、本店所在地及び資本金決定書
- 払込を証する書面
- OCR 用紙
- 印鑑(改印)届書
まとめ方も freee での説明を読むとできます。会社・個人の印を指定の個所に押して、ホチキスでまとめます。
法務局に登記書類を提出
法務局に準備した書類を提出します。法務局に提出した日が、会社の設立日です(郵送の場合は法務局に届いた日)。
プロ生の場合、1月4日に大阪法務局に提出しました。窓口では、書類がそろっているかどうか程度の簡単な確認のみです。あと、法務局内で収入印紙が売られています。その場で購入し提出書類に貼り付け、書類を完成させました。
不備がある場合、後日連絡があります。提出時に窓口で指定された日までに連絡がなければ登記完了です。プロ生の場合、1月8日が登記完了予定日でした。
必要な書類の交付申請
登記完了後、ふたたび法務局でこの後の手続きに必要な書類を交付してもらいます。次の書類を用意します。
- 登記事項証明書交付申請書
- 印鑑カード交付申請書
- 印鑑証明書交付申請書
この後の手続きで、登記事項証明書や印鑑証明書は、原本が複数枚必要になります。登記事項証明書 4通、印鑑証明書 1通は必要です。銀行口座設立でも使います。
※ ブラウザーによっては申請書の PDF が正しく出力・印刷できていないことがありました(罫線等が印刷されていませんでした)。また、押印箇所に「会社実印」と薄く書かれていますが、そう上に押印すると、提出時にわかりにくいと指摘されたので少しずらして押印すると良さそうです。
登記完了後の手続き
登記完了後、各所へ書類を提出しに行きます。freee では登記後までサポートしているので、指定された場所に指定の書類を印刷して提出します。
年金事務所
通常、「健康保険・厚生年金保険新規適用届」と「登記事項証明書」を提出します。私の場合は、自社で社会保険に加入していないので届け出ていません。
税務署
次の書類を提出します。
- 法人設立届出書
- 株主名簿
- 青色申告の承認申請書
- 給与支払事務所等の開設・移転・廃止届出書
- 源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書(従業員が10名未満の場合)
- 定款のコピー
- 登記事項証明書のコピー
ただ提出するのみです(押印された控えは受け取ります)。記述に関することなどの相談も受け付けています。
都道府県税務署
次の書類を提出します。
- 法人設立届出書
- 定款のコピー
- 登記事項証明書のコピー
ただ提出するのみ、その2。
市町村役場
次の書類を提出します。
- 法人設立届出書
- 定款のコピー
- 登記事項証明書のコピー
ただ提出するのみ、その3。
以上です。
会社設立すると、誰でも登記情報を取得できるようになり、ダイレクトメールが送られてきたりします。あと freee を使うと freee からの営業の電話もかかってくると思います。
会社の設立は簡単ですが、会社の活動がない場合も、毎年度に決算処理や、税金の納付などの作業があります。