エニックスの社名の由来(出典あり)
かつて存在したゲーム会社、「株式会社エニックス」の名前の由来は以下の通り。
社名は、世界最初の本格的なコンピューター「エニアック」と、不死鳥「フェニックス」を掛け合わせた造語です。
『エニックス社長・福嶋康博 自然体:2(ビジネス戦記)』. 朝日新聞. 1999年12月4日, 夕刊, p.7 より
社名の由来については多数のウェブサイトで取り上げられていますが、具体的な出典はほとんど見つかりません。
ひとつの出典として、朝日新聞の夕刊経済特集「ウイークエンド経済」で、創立者の福嶋康博氏のインタビューに記載があります。ウイークエンド経済は、昭和61年1月25日の土曜夕刊から掲載された特集ページです(朝日新聞百年史編修委員会編 『朝日新聞社史 昭和戦後編』 1995年, p.866 より)。
この一連のインタビューを掲載した日付は次の通り。
- 1999/11/27 夕刊
- 1999/12/4 夕刊
- 1999/12/11 夕刊
- 1999/12/18 夕刊
- 1999/12/25 夕刊
このインタビューの連載は、ビジネス戦記―「勝ち組」経営者が語る成功の法則 にも収録されています。掲載当時、「ドラゴンクエスト7 エデンの戦士たち」の発売が延期されていた時で、インタビューは謝罪から始まっています。
また、次の書籍でも由来を記した箇所があります。
その社名は、米国で1946年に発表された黎明期のコンピュータ(電子計算機)の名称である「ENIAC(エニアック)」と「PHOENIX(フェニックス=不死鳥)」を掛け合わせた造語である。
日経BP社 ゲーム産業取材班 『日本ゲーム産業史 ゲームソフトの巨人たち』 2016年, p.173 より
※ 大阪府立図書館 e‐レファレンス でエニックスの社史を探していただいた際に得た情報です。