停電でもシーリングライトが使いたい!
停電時の明かりといえば、懐中電灯やランタンが一般的かと思いますが、停電時も普段使っているシーリングライトを使えるようリフォーム時に工事しました。
※ 工事には資格が必要です。
ポータブル電源
最近では、Anker PowerHouse をはじめ、スマホ用モバイルバッテリーを大容量化したような AC 100V コンセント付きのポータブル電源が多くあります。ガソリンやガスを燃料としないので、手軽に使えて、安価に入手しやすいですよね。
これをシーリングライトの電源に使えるといいのに……。ただ、シーリングライトや電球などの宅内の電灯には 100V プラグが付いていないので、ポータブル電源のコンセントに直接接続できません。
ポータブル電源用の配線を追加
※ 工事には資格が必要です。
私の自宅の場合、2階に LDK があり、2階の電灯は、ひとつのブレーカーで管理しています。今回、2階の電灯をポータブル電源から給電できるようにします。2階にはトイレもあるので、停電時も LDK で普段と変わらず明るく過ごせて、トイレの明かりも使えます。
2名の有資格者に相談したところ、次の 100V コンセントを追加する案が出されました。ブレーカーを切り、両端が 100V プラグのコードを自作し、コンセントから給電するという方法です。
操作を誤ると危険な構造な上に、法的にも問題があるようです。
第六十一条 常用電源の停電時に使用する非常用予備電源(需要場所に施設するものに限る。)は、需要場所以外の場所に施設する電路であって、常用電源側のものと電気的に接続しないように施設しなければならない。
電気設備に関する技術基準を定める省令
エンジン発電機メーカーのサイトに要約の記載があります。
【要 約】(構外電路作業者の感電事故防止)
①非常用予備電源等では、常用電源の停電時に構外電線路へ電気が流出しないように常用電源との間に電気的あるいは機械的インターロックが設けられた電源切替器を施設するか、又は非常用予備電源等から供給される負荷回路を常用電源側の回路から独立させなくてはならない。
②屋内配線(電力会社)との並列運転に関しては、逆電力が生じたときに引込み線側を切り離す装置(逆電力継電器等)を施設しなくてはならない。
(電技解釈に従うほか、「電力品質確保に係る系統連系技術要件ガイドライン」をもとに、電力会社との協議が必要となる。)
よくあるご質問 | サポート | デンヨー株式会社
※ 非常電源の配線を追加しようとしたブログ 災害用FF式発電機を作る(計画):毎日が日曜大工 何か楽しいこと探そう! :SSブログ から参照しました。
というわけで、切替開閉器を使って、商用電源と電灯の配線と、非常電源と電灯の配線を、完全に切り替えられるようにします。
このような配線になりました。
切替開閉器で、商用電源の系統と、非常電源の系統、両系統オフにでき、ブレーカーのオンオフやポータブル電源の給電状態など関係なく、どちらかの系統に安全に切り替えて使えます。
工事の結果がこちら。
ポータブル電源の給電によりシーリングライトが付いています!
オマケ: LED ランタン
LED ランタンも備えに買いました。
エクスプローラー EX-109D は、カバーを外して底面のフックで吊り下げて使えます。今回の工事とポータブル電源の費用の数十分の一程度でそこそこの明かりを得られます。
天井にぶら下げて使える pic.twitter.com/aZTQVZzz21
— JZ5 (@jz5) November 3, 2019
リンク
工事にあたり考察のやりとり。
@MEMchro 分電盤からシーリングライトへのケーブルの途中に、分岐スイッチ入れて、PowerHouseとかから給電できるようにコンセントプラグ付きのケーブルを引っ張り出すのって何か問題ありそうと思う?
— JZ5 (@jz5) October 8, 2019